「ソーシャルレンディングとは?仕組みや種類について」についての記事です。
現在注目の集まっている投資手法が
ソーシャルレンディング
です。
ただあまりに最新の投資手法なので「ソーシャルレンディングは何か」というものが分からないという人が多くいます。
ですので、今回は「ソーシャルレンディングとは何か?」ということに関して、仕組みや種類に関しての説明を書いていきます。
記事内目次
ソーシャルレンディングとは何か簡単に言うと
ソーシャルレンディングとは、個人から個人、または個人から中小企業への融資を仲介するサービスです。
今までのお金の貸し借りの場合、小さな金額では、知人から借りるというようなことができますが、大きい金額では個人が貸してくれることは少なく、銀行などの金融機関で融資をしてもらうケースがほとんどでした。
しかしソーシャルレンディングでは、個人同士がつながるネットワークであるP2Pネットワークという技術や、不特定多数の人から資金を募ることを可能にしたことによって、中小企業に対しても個人からの融資をうけることができるようになっています。
銀行などの金融機関を介さずに融資ができるので、借り手側も貸し手側も、今まで銀行が仲介していた手数料分を削減し、借り手側はより安い金利で、貸し手側はより高い金利で融資できるようになっています。
(ソーシャルレンディングにおいてもレンディング会社が仲介に入っていますが、極力介入を少なくしたり、自動化されたシステムを使うことで非常に安い手数料に押さえています)
要は、「個人間の融資プラットフォーム」がソーシャルレンディングというサービスです。
(補足1)
ソーシャルレンディングと同じように使われる言葉で「P2Pレンディング」というものがあります。
基本的はどちらも同じ意味ですが、P2Pレンディングが主に「個人間」であるのに対し、ソーシャルレンディングは「企業」に対しても同じ仕組みで融資をおこなっています。
⇒P2Pレンディングとは?ソーシャルレンディングとの違いについて
(補足2)
ソーシャルレンディングに似た用語として「クラウドファンディング」のほうが有名で、違いがわからないという人も多いので、別記事にて「ソーシャルレンディングとクラウドファンディングの違い」を説明しています。
⇒ソーシャルレンディングとクラウドファンディングの違いについて
ソーシャルレンディングの種類
ソーシャルレンディングには大きく分けて「マーケット型」と「オークション型」の2種類があります。
マーケット型のソーシャルレンディングとは
マーケット型は、仲介となる運営会社が格付けやマッチングを行う形式です。
マーケット型のソーシャルレンディングの流れを以下で説明します。
1.借り手は借入希望金額や自分の個人情報自社の信用情報運営会社へネットで送信します。
2.運営会社はその情報をチェックし信用情報機関に問い合わせた後の格付け(レーティング)を決めます。
3.貸し手側は、融資先は最低この格付け以上という条件をつけて融資額と融資金利を示して運営会社に申し込みます。(「この格付けならこの金利」という状況を出すこともできます。それはあくまでも快適はなく格付けに対する融資条件です。)
4.運営会社は格付け金額利率などか理系の条件とかしての条件をマッチングさせます。
例えば一軒の借手に金利が低い順番に3件の貸し手をマッチングさせ希望借入額を満たすこともあります。
5.借り手と貸し手の両方が合意すれば融資は成立です。運営会社は格付けに応じた金利の「相場」を公表していて、貸し手はそれを参考に格付けに対する融資金利を決めています。
国債や社債を取引する債券市場と同じようなやり方なのでマーケット型と呼ばれています。
格付けごとの融資金利の相場は刻々変動します。
マーケット型のソーシャルレンディングの有名所としては英国の「ZOPA」が最大手となっています。
オークション型のソーシャルレンディングとは
オークション型は、マーケット型よりも自由度が高く、運営会社は借り換えの審査をせず、格付けも行いません。
貸し手にとっての判断材料は借り手がネット上でアピールする借入目的やその他の情報だけとなります。
融資だけでなく株式と引き換えに投資者を募集することもあります。
貸し手は融資額と融資金利を示して入札(オークション)に参加し、金利が低い順番に 落札者が決まります。
落札された融資は成立します。公開入札なので入札者が集中することもあれば0になることもあります。
マーケット型のような参考にする金利の「相場」がないので、場合によっては破格の条件で融資が決まることもあります。
例えば、発展途上国支援を行っている団体が学ぶ機会に恵まれない僻地の子供のために学校を建てる!とアピールしたら貸してが応援の気持ちを込めて相当な低金利で借りられたというケースがあります。
逆に借り入れの目的があまり明確でなかったり何か隠し事をしているように思われたら、入札者が少なく、かなり高い金利を示した入札者しかいなくて、そのまま落札されてしまう可能性があります。
アメリカにはハイリスク承知で金利を稼ごうとする「ジャンク」と呼ばれるそのような案件ばかり狙っている貸し手もいます。
このようなオークション型のソーシャルレンディングの代表格としては、アメリカの「レンディングクラブ」や「prosper」が有名どころです。
オークション型はマーケット型と比べると、運営会社の介入がマーケット型よりも少ないので、よりよい融資が出来る可能性も高いですが、失敗するケースも高いため、よりハイリスク・ハイリターンの投資だといえます。
まとめ
今まで銀行が行っていた業務が、テクノロジーの発達によって、個人間が簡単につながれるようになって生まれたサービスがソーシャルレンディングです。
今までとは違う新たな融資の形となり、貸し手側も借り手側にもチャンスが広がっています。
しっかりと仕組みを理解した上で投資対象とすれば、よりよい投資が可能になるので、しっかりと理解していきましょう。
以上、「ソーシャルレンディングとは?仕組みや種類について」についての記事でした。
おすすめソーシャルレンディング会社ランキング
1位:クラウドクレジット
クラウドクレジットは主に貸出金利が高い海外のローンファンドなどの案件が多い会社です。
平均利回りが約10%と、とても高い利息が期待できます。
また、クラウドクレジットは「どういった担保を保有しているのか」「どうやってリスク低減しているのか」が非常にわかりやすく解説されており、しっかりと案件のリスクを理解した上で投資することが可能です。
さらに、困ったときはサイト右下の問い合わせフォームから質問すると、営業時間であればすぐ回答をしてくれます。
定期的にセミナーも開催していて、今一番調子がいい案件などの情報も仕入れられるので一番オススメの会社です。
2位:ラッキーバンク
ラッキーバンクは主に不動産事業者向けのローンファンドへの融資案件を扱っている会社です。
不動産系は、短期転売などの「収益は見込めるけど銀行から融資を受けにくい案件」なのでソーシャルレンディングでは利回りが高い案件が多いです。(平均利回り8%くらい)
また、不動産系は全て不動産担保が設定されているのである程度安心感があります。
2020年の東京オリンピックくらいまでは不動産案件は調子がよいという見通しが多くオススメです。
(ラッキーバンクは今非常に人気で、募集開始したら数分で売り切れになることが多いのでその点は注意が必要)
3位:maneo
maneoは日本で一番最初のソーシャルレンディング会社です。
一番昔からあり、金融庁の監査など色々な審査を一番通ってきた会社なので安心感があります。
ただ、その分利回りは6%くらいでちょっと低めです。
(補足)
現在はmaneoから分派した「グリーンインフラレンディング」が非常に高い利回りをほこっており注目の会社なので、貸付状況など調査中です。(また情報分かり次第追記していきます)
【関連記事】
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